2007年2月28日 (水)

ソラニン

ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス) Book ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者:浅野 いにお
販売元:小学館
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漫画はめったに読まないけれど、これは良さそうだなと思って以前読んだらとてもおもしろかった。

大学時代の軽音サークルで知り合った仲間たち。卒業後、フリーターになり彼女と同棲中の種田、その彼女であり社会人2年目の芽衣子。大学6年目の加藤。家業の薬屋を継いだビリー。ぬるま湯のような日常。劇的な変化などない退屈な毎日。ただゆるい幸せがだらっと続く。自分がやりたいことは何なのか本当は分かっている。でも評価されることが怖い。これがダメだったらそのとき自分には一体何が残るのだろうか?それが怖い。だからそこから目を背け、その一歩を踏み出さないでいる。

「種田、ホントはちゃんと音楽やりたいんでしょ?…だったらやればいいじゃん…ていうか…バンドやってよ!」

「でも褒められてもけなされても、評価されてはじめて価値が出るんじゃん!?」

芽衣子の言葉。そして流れに逆らいこの日常から抜け出そうとする種田。変わっていく空気。しかし物語は急展開をむかえ後半へ。

誰もが感じている、もしくは感じたことのあること。考えたくないけれど脳裏をよぎる将来への漠然とした不安、迷い。今どうすることが正しいのか、これでいいのだろうか、どうすればこの日常から抜け出せるのか、自分は今幸せか?

希望の光なんて見えない毎日。葛藤。放浪。そしてそこで見つける何か。それらがごく自然体で、だからこそ十分過ぎるほどのリアルさを持った日常として描かれています。全2巻。読んだ日の夜は眠れませんでした。心動かされる、そして読み終えたとき自分の中に何かともしびが灯るような、青い空がどこまでも広がっていくような後味を残すそんな作品です。

それぞれが好きで大切なことにひたむきになっていく姿、真剣な眼差し、そして迎えるライブの場面は文句無くカッコいいです。登場人物一人一人がとても魅力的です。

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